日本障害者歯科学会学術大会

11月17日(土)18日(日)に東京で行われた障害者歯科学会に初めて参加しました。色々な方の発表を聞いて、患者さんそれぞれの障害を理解すること、患者さんの性格やこれまでの歯科医院での経験、患者さんのご家族の方などを知ることなどが大切なことだと改めて感じました。これからの治療のアシストや定期健診での障害のある方への対応に活かせていければいいなと思いました。

また、村内先生の発表を聞くことも出来ました。何度か見たことのある患者さんについての発表でしたが、何度見ても診療室に入ってきた時と出ていく時の患者さんの変化がすごいなと感じる症例でした。ぜひ来年も参加したいです。

文責 圖子

今年も発表しました。演題は「デジカメ撮影時の好反応を参考に治療拒否を適応的に行動変容させ得た自閉症スペクトラム障害患者の一例」でした。

普段歯科治療に非協力的な患者さんがなんとか普通に治療させてもらうように、あの手この手を考えているのです。今回はデジカメを使って不安を少しずつ除いて上手くできました、という発表でした。少しでも抑制されることなく、治療してもらえるように発信しています。

文責 村内

阪大同窓会 談話会

11月11日(日)に母校の同窓会主催の学科講演会で話してきました。タイトルは「歯科往診をはじめる先生方へのアドバイス-40年間の往診経験から-」でした。50名位の先生方がお集まりになっていました。超高齢化を迎えた時代に少しでも多くの先生方が食べることに困り、外出が出来ない方々に最後まで口から食べて頂けるように、どのように支援したらいいのかについて話してきました。

文責 村内

食☆よろず塾

11月10日(土)食☆よろず塾がありました。今回は調理実習編でした。食べる事に問題がでてきた人が少しでも長く口から美味しく食べれるようにとの目的で開かれています。今回は色々なレベルの小松菜・お肉・お好み焼きを作りました。小松菜の茎も包丁で工夫することですごく食べやすくなりましたし、お肉も包丁を入れ、茹でる温度・焼く温度・時間を工夫することでこんなに食べやすくなるんだと驚きました。また、プロの職人さんに来ていただき今回の食材を用いてプロの包丁技を見せてもらい、その後で実際に自分たちでその技に挑戦しました。少し(?)難しかったが良い勉強になりました。                            文責 香月

私も調理実習に参加してきました。
回目となった調理実習ですが、今回は、部構成で前半にお好み焼きを作り、後半は清水料理長による実演後小松菜のお浸しと卵スープ、ステーキを作りました。私の班では、お好み焼きの中に、お麩や山芋をなどを混ぜて種類作りました。ただ、お麩を混ぜるだけではなく出汁を染み込ませるなどの工夫をして、噛むと口の中で出汁の香りが広がりとても美味しく仕上がりました。
お好み焼きでよかったことは、どのユニバーサルデザインフードでも見た目が同じなところです。介護食だからといって、小さく刻まれているわけではなく、同じものをみんなで食卓を囲めるところがとてもいいなと感じました。
後半の清水料理長は、作業の一つ一つに意味があって、さすがプロと感じるばかりでした。隠し包丁を入れるだけで、こんなにも小松菜などの葉野菜が食べやすくなることに感動しました。少し時間のかかる作業もあるので、大量に作る施設などは難しいかもしれませんが、在宅で介護している方には、取り入れやすいと思いました。全てがすぐに取り入れられる内容で、大変勉強になりました。                           文責 深澤

 

 

 

今年も東北ボランティアへ

10月17,18,19日に宮城県石巻市へ人形劇ボランティアに行かせて頂きました。

一日目は、「児童福祉サービスみらい」に行きました。全員で10人ほどの所でしたが、みんな、人形が出てきた時や歯ブラシマンが倒されそうになった時などにとても素直な反応をしてくれていて、劇をしている私たちも楽しく演じることができました。また、劇が終わった後にふれあいタイムがあり、みんなと話をする機会がありました。「去年も見たよ!」や「楽しかった!」、「歯ブラシマンかっこよかった!」など、実際に感想を聞くことができ、とてもよかったなと思いました。

そして、被災地の見学をすることもできました。実際に自分の目で見てみて、まだ当時のまま倒れた建物や不自然なくらい新しい建物ばかりの地域などがあり、改めて東日本大震災の被害の大きさが分かりました。ぜひ来年も参加したいです。

文責 圖子

二日目の午前は石巻市釜保育所に行きました。0~5歳の60名の子供達がおり、人形劇は皆で一緒になって歯ブラシマンを応援したり、他の人形達も可愛がってくれて良い反応や笑顔が見れて嬉しかったです。

人形劇終了後は歯磨き指導をしました。人前に立つことが苦手で、上手く伝えられなかった部分もあったと思いますが子供達は見よう見まねで一生懸命歯磨きをしてくれました。来年は、もっと成長して子供達の表情をみながらできるように頑張りたいです。なにより子供達の笑った顔がたくさんみれたので頑張ってよかったと思いました。

文責 篠田

 

二日目の午後は「ベビースマイルいしのまき」にて人形劇をさせていただきました。こちらは未就園児を対象とした施設のため、今まで回った施設の中でも小さいお子さんとお母さんが沢山いらっしゃいました。今まで行かせてもらった人形劇は保育所が多かったので、対象となるお子さんが1番小さいことと、またお母さんも見て下さってるという異なる環境の中での人形劇でしたが、こちらもお子さんに合わせてセリフを喋る速度やかける言葉をかえてみたり、どうしたら見てくれている子供達が楽しんでくれるだろうと考えながら演じるのはとてもやりがいがあり楽しかったです。

今回私は初めて石巻に訪れたのですが、7年前に被災されたことがもう分からないほど、当時ニュースや報道で見た町並みとは見違えるくらい整備されており、綺麗になっていました。また、この3日間訪れた保育園や施設では先生や子供達、みんなが笑顔で人形劇を楽しんでくれたことがとても印象的で、逆に私が元気をもらいました。少しでもこの活動が支援に繋がれば嬉しい限りです。

文責 森島

 

最終日はアリス保育園での公演でした。アリス保育園は今年で3回目の訪問です。私達が車で園に到着したと同時に、何人もの園児さんたちが、「人形劇のお姉さんたちだ!」と元気な声で迎えてくれました。最終公演ということもあり、私達も気合いが入る中で、83名もの園児さんたちの元気いっぱいの大きな歓声と共に、とても楽しくさせて頂きました。地声でのセリフがある私の声が届いていたのか、心配になるくらいです。終了後、「面白かった!また来てね!」の一言を頂き、凄く嬉しかったです。園児さんたちは東日本大震災を経験しておられませんが、今後も東北の子どもたちに少しでも元気と活気を与えてあげればと、思っています。

文責 伊藤

 

 

食☆よろず塾

9月29日(土)に園田学園女子大学で行われた食☆よろず塾「あなたと、あなたの隣の人も 食支援の仲間」に参加致しました。今回の講習会では食支援について、歯科医師、言語聴覚士、作業療法士、管理栄養士、介護福祉士、歯科衛生士と、一人の方の食支援においてどのように関わっているかを各職種の方々が連携の流れと共に丁寧に話して下さいました。

私は現在、在宅の方の食支援に多職種の方と携わっています。その中で各人の患者さんへの関わり方については理解しているつもりでしたので、それを確認する意味もあり、興味深く聞くことが出来ました。しかし、終わってみると患者さんの関わり方も大事ですが、ご本人、ご家族も含め食支援に関わる全ての人の出来ること、されていることを理解し、尊重し、その上で協力し合えることは何かを考えなくてはいけないと感じました。まさに表題の通り仲間になることが大切なのではと、思いました。これからに活かせる良い時間を過ごせました。

文責 橋本

私も今回、食よろず塾に参加させていただきました。
前回、前々回は調理実習付きの講習でしたので今回のような講義形式での参加は初めてで、まだ嚥下や食支援については知識が浅い私は内容についていけるだろうかと少々不安でした。
ですが、最期まで口から食べることができる食支援をする上で必要なこと、大切なことは何かとスライドを用いながら分かりやすい説明があったので楽しく講義を受けることができました。
また、食よろず塾では多職種の連携があるからこそ、いろんな角度からの話が聞けると思いました。
講習会の後半は「私にとって食べることとは」というテーマのもとグループディスカッションもあり、私は今まで「食べること」について深く考えたことがなかったのですが、「食べる」という1つの行動だけでも、その人にとっての楽しみや生き甲斐、コミュニケーションのきっかけなど色んな思いや話を参加者から聞くことができ、とても有意義な時間でした。

文責 森島